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『人生の勝算』を読んで

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

tl;dr

  • プラットフォームビジネスとしての"SHOWROOM"を作り上げた哲学や思想、CEOの原体験がわかる
  • 「逆境は運命的に従わざるを得ないものではなく、努力で乗り越えられることを人生を賭して証明したい」という強いメッセージには感動した

ざっくり感想

後輩におすすめされたので読んでみた。

若手起業家の熱い情熱や強烈な原体験からくるメッセージの持つ共感性が高く、特に起業を志す若者やまさに今逆境にいる人にとっては、モチベーションを高めてくれたり逆境を乗り越えるヒントをくれたりするのではないだろうか。

オンラインで見るビジュアルとは想像できないくらいビジネスに対して真っすぐで、ブレない軸を持っている点から振り返らせられることは多かった。純粋に、久しぶりに良い本に出会ったと感じた。

他には、「自分のストーリーを消費する」という観点で現在の消費者市場を分析して見ること、プラットフォームビジネスの考え方など、新しい視点を学ぶこともできた。

おすすめしてくれた後輩に感謝したい。

コミュニティが深まる要素

「つぶれない経営」として、地元のスナックを事例として引き合いに出している。スナックがなぜつぶれないのか、そこには「絆」というキーワードで裏打ちされる強烈な「コミュニティ意識」が芽生えているからだという。

コミュニティが深まる要素として、1. 余白があること、2. クローズドの空間で常連客ができること、3. 仮想敵を作ること、4. 秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること、5. 共通目的やベクトルを持つこと

「自分の物語」を消費する現代人

いわば、現代人の多くは、「自分の物語」を消費していて、何か完璧な「他人の物語」を消費することには、飽き飽きしているのです。

高級レストランやアーティストの提供する完璧なコンテンツではなく、自分ごととして参加できるような仕組みづくり。AKB48キングコングの西野さんの『えんとつ町のプペル』もその最たる例としてあげている。

ミレニアム世代にとっては当たり前のように知られている話なのかもしれない。

尊敬するメンターの存在

著者には、「宇田川さん」という心から尊敬するメンターの存在があって、仕事へのスタンスから人生の考え方まで何から何まで学ぼうとしたらしい。

この当たり前のことを、圧倒的なエネルギーを注いで誰よりもやりきる。それがビジネスで思考するために必要なことだと、宇田川さんの背中から教わりました。 入社してから僕は、宇田川さんのように当たり前のことをやり続けようと決めました。

どの分野でも、基本中の基本を徹底的にやり続ける。トレンドの技術や流行に流されるのではなくて、いつの時代でも必要とされるベースの知識をしっかりと身につける。

そうしたベースの知識って、普通1日2日では身につかない。だからこそ、ブレない軸を持って、学び続ける人とそうでない人との間にはいつの間にか圧倒的な差ができている。

逆にいうと、当たり前のことを当たり前のようにやる、ただし徹底的にやり続けることが、自分を次の高みに上げていける欠かせないステップ。言うは易し、行うは難し。

努力で逆境を乗り越える

人は、どのような境遇に生まれるか、自分では選べません。だからこそ、先天的な環境によって、人生が決まってしまってはいけないと思っています。

本書で一番衝撃を受けた箇所は、ここ。潔くここまで言い切れる人を僕はほとんど見たことがない。

おそらく、他の人から見たら"Crazy"だと言わせるほどの努力を重ねてきて、実際に逆境をいくつもはねのけてきたからこそ持つ圧倒的な説得力があるから、ここまでこの一言に感動したのだと思う。