kenjuの日記

About Programming, Mathematics and Security

長谷部誠著『心を整える。』を読んで

本書が販売された当初から愛読している書。

最近長谷部選手が怪我から復帰し、再度活躍しているというニュースを受けて、改めてこの機会に読み直した。

いつ読んでも勇気をもらい、自分のモチベーションを奮い立たせてくれる名著。

自分の弱い部分や困難に正面から対峙し、幾度も乗り越えてきたからこそ語れる言葉の数々に、辛い時は励まされ、絶好調な時はたしなめられてきました。

「心」をメンテナンスする

僕のキーワードは「心」です。僕は「心」を大切にしています。

僕にとっての「心」とは、車で言うところの「エンジン」であり、ピアノで言うところの「弦」であり、テニスで言うところの「ガット」なのです。

24時間息つく暇がまったくないのです。そして、そういう日々に慣れてしまうと、ちょっと間ができたら、逆に落ち着かなくなって、何をしたらいいか分からなくなってしまうのです。 日々はそうやって過ぎ去っていくと、自分を見つめる時間もないですし、心が荒んでいく一方なのではないかと思うのです。

例えば、何もない休日。

技術書を読んだり、学習したり、何か"意味のあること"をしていないと気が落ち着かない。そんな時がよくある。

空白の時間を、「空虚な時間」だと感じてしまう。

だけど、決してそんなことはなくて、空白の時間に、じっくり自分の内面や1週間の生活を振り返ってみる、そんな時間こそ大切だったりする。

運とは口説くもの

スペイン語で運(la suerte)は女性名詞。だから、アルゼンチンの人たちは『運を女性のように口説きなさい』と言うんだ。何も努力しないで振り向いてくれる女性なんていないだろ?それと同じで、運もこちらが必死に口説こうとしないと振り向いてくれないんだ。

初めて本書を読んだ時に、一番衝撃を受けた箇所。今でもこの節を読んだ時の感動は覚えている。それ以来、この言葉は自分のモットーの一つとなっている。

普段からやるべきことに取り組み、万全の準備をしていれば、運が巡ってきた時につかむことができる。多分、運は誰にでもやってきていて、それを活かせるか、活かせないかは、それぞれの問題なのだと思う。

「運が良かった」と言えるのか、「運を味方にできた」と言えるのか。その二つの言葉には、大きな差があるんだと知った。

迷った時こそ難しい道を選ぶ

人生の岐路に立たされた時、どんなに自信があっても迷いは生まれるものだと思う。

もし失敗したらという不安。まわりからの反対。挫折することへの恐れ。どうすれば成功できるかと言う確固たるノウハウなんてないし、人それぞれの道の選び方があると思う。

自分も人生の選択肢に迷った時、良くこのことを考えた。失敗を怖いと思っていたこともよくある。

しかし僕は知っている。難しい道ほど自分に多くのものをもたらし、新しい世界が目の前に広がることを。

今までの人生を振り返ると、少しの成功体験と数え切れないほどの失敗・挫折をしてきた。失敗や挫折には必ず理由があった。

これからだって、失敗し続けたいわけではない。だけれど、落ち着いて考えてみると、やはり失敗や挫折から得た経験や教訓があった時こそ、一番成長できたし、数少ない成功体験につながったのもそうした挫折や失敗があったからだった。